4K収録について再考…東京都北区で音楽教室の発表会をビデオ撮影をさせて頂きました。

毎年お世話になっております東京都北区の音楽教室なのですが今年も発表会をお受けしまして初日の11月3日を撮影させて頂きまして3週間ほど間があいておりました。
丁度、新宿で長期間にわたる演劇公演の撮影を受注してましたので都合がよいスケジュールとなりましたが二日目の11月25日と最終日の26日にかけて突然の寒さとなり大苦戦しました。
今までビックリするくらいのあたたかな11月だったのですが…この二日間はなぜか師走並みの寒さとなり体調管理に細心の注意が必要です。
特に最終日の26日は予報が外れて雨天となりましたので寒さと湿気との戦いでもあり撮影業務以上に搬出入で苦心いたしました。
間は空きましたが三日間にかけて行われたこの発表会には総数として350人程度の方がご出演されるので収録するSDカードの管理も大変です。
前年は調子に乗って4K収録して後から混乱してしまった反省から今回はHD収録でカメラ3台で編集時にモンタージュを駆使して展開させる作戦に変更しました。
実際にはBlu-rayとDVDの納品なので4Kにこだわる必要はないのでは?との見解によりますが確かに出演者の動きが予測しにくい演劇やスポーツでは4Kは効果的です。
広めに収録しておいて編集の際にアップにしたい箇所を拡大したりキーフレームを駆使してパンなどのカメラワークも細部の単位で可能なので断然4K収録が便利なのです。
しかし動きがほぼ固定されているピアノ演奏などでは後々サイズを変更したいような事もなくしっかりと定番サイズで収録しておけば問題なく編集が可能となります。
敬愛する黒沢明監督の名言が頭を過ります。「カメラは芝居するな!」
役者の芝居に合わせてパンやティルトなどのカメラワークをすべきであり、役者が止まっている場面で勝手にカメラワークをすべきでないという黒沢先生の持論ですが音楽公演などでは図星といえます。
確かに最近のテレビのバラエティー番組などで見られるガチャガチャしたカメラワークは見苦しいですね。
いろいろな意味で我々ビデオ制作者はテレビ番組ではなく古い映画制作の手法の方をお手本にすべきという事が私の持論ですが今回は特に痛感いたしました。

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