昨年の予想外ともいえる繁忙のせいで大晦日と元旦も編集作業に明け暮れながら年を越しましてその状態のまま3月の卒業繁忙シーズンを迎えました。
この卒業制作のラッシュも5月の連休明け頃にやっと落ち着いてくれはしましたが未だにお客様より御結論を頂けず納品待ちをしている案件が2件ございます。
お客様である卒対(卒業対策委員会)の親御様方からしますと当方が制作させて頂きましたDVD(あるいはBlu-ray)は夏休み前までにお配りという態勢らしいです。
当然プロではない卒対様からしますと家事とお仕事(最近はお母様も働いてます)を両立させながら学校の御活動もされているので相当お忙しいらしく急かせてはなりません。
ゆっくり御結論を御待ちしながらジャケットの印刷の手配やDVDケースやメディアの用意をする事でいつ御結論を頂いても早急に納品発送できる態勢を整えるようにしております。
そのような意味でジャケットのデザインの御結論は動画内容よりも優先して前倒しで頂けるようにお願いしておりますので御理解頂きたい所存です。
外部の印刷業者の方へ外注をするので仕方なく日数がかかってしまうからです。自製するビデオ業者も多々いるようですが当社は必ず印刷業者へ外注してます。
印刷技術もそうですが紙質も断裁の整頓レベルが別次元といっていいほど違うクオリティだからです。なかには業務用印刷機を備えているビデオ業者も僅かながらいるようですが現実的ではないですね。
多くのお客様の傾向といいましょうか?動画内容よりも常日頃から目につくジャケットの方にコダワリをお持ちの方が多いのも当然と言えば当然かもしれません。
確かに大ヒットする音楽もCDジャケットのセンスが必然的に良いものが多いですし昔のレコードジャケットは大きくて物欲をそそられるデザインの物が多かったと記憶してますね。
そういう意味では最近のダウンロードやネット配信という文化は一見、消費を喚起しているようですが実態的には物欲という消費の根幹的な部分をないがしろにしてしまっている傾向ともいえなくもありません。
物欲といっても決して邪な事とは言いきれません。物に対する愛着というものが人格を健全に形成する事もあるという事です。便利になればなるほど、この愛着が無くなると危惧する次第です。
そういった意味で「ビデオ制作の時代はもはやネット配信が主流」とか「ライブ配信一辺倒」の考え方には胸を張って抗って行きたいと思います。